不安不安ファーマシー

アラサーフリーターの底辺日記

DVD試写室に行った。

DVD試写室に行った。

理由は私の家にDVDを再生する環境がないのにDVDを知人から借りてしまった。

家のパソコンでは再生できないし、ネットで再生するソフトとか探したらいいのですが、ネット環境もありません。

DVD再生だけするDVDプレイヤーを買ったらいいのですが、家にモノを増やしたくないのです。

そこでですよ。DVD試写室に行きました。

勇者です。
え、なぜかって?私は、女なのです。
DVD試写室って言葉だけみると、凄く「ふーん、試写室。」って感じですけど、その実態は……。

オトコがオ○ニーする小部屋なのです。
ネカフェも似たようなものですが、
オ○ニーにすることに特化した小部屋なのです。
梅田の街をさ迷って、よさそうなDVD試写室を探した。怪しい、もう、淫靡な雰囲気しかないとこが多かったけど、「ホテルがライバル」と銘打つとある試写室に決めました。
図書館とかでDVDみれるやん。って感じですけど、これは戦いなのです。恐怖と戦うのです。
そして飼い慣らすのです。自分の心を。

私も女だてらにAVを見てオ○ニーをすることがあります。あわよくば、AV、見たいなぁ。と思っていました。

でも試写室って表通りにはスケベなこと一言も書いてないのに淫靡な雰囲気がする。
私は入っちゃいけないんだろうなぁ。と感じる。

私は心を決め、受付へと続く階段を登った。

自動ドアのボタンを押して中に入ると、一面AVだらけの上に、男が普通にいて恥ずかしかった。かなりアウェー感があった。


私は、平静を装って、受付で手続きをした。

受付は顔が見えないようになっているけど、私はルックスの良し悪しはおいといて、外見は普通に女なのでスタッフの男性は、同僚らしき人に「すげぇな…おい…」と言っていた。

スタッフからかごを受け取り、個室へ向かった。
ちなみにかごの中身は、コンドームとウェットティッシュとカギと入店時刻を退出予定時刻が書かれた紙だ。

個室のドアが開けづらくて焦った。
ガチャ!ガチャガチャ!ガチャ!
開かない!
私の姿を男に見られたらレ○プされる可能性もある。
しばらくガチャガチャしてると、ドアをなんとか開けることができ、
中に入った。

まるでホラー映画で殺人鬼から逃れるヒロインのような気分になった。

なんか普通のドアノブの形状じゃなかった。
ドアをそっと閉じた。

部屋には水道が備え付けられており、そこがネカフェとの違いだ。あとティッシュとゴミ箱がある。

オナホの販売もしているようだ。個室に備え付けられた電話でスタッフに注文して持ってきてもらうことができる。

それでは早速DVDをデッキにセット。
再生!

いや、再生されない。
じゃあ、パソコンは…
パソコンのDVDドライブが何故か開かない。
何分か奮闘したけど無理なので、
諦めて、好きなミュージシャンのPVをYouTubeで見まくった。AV見るところでPV 。こんなとこまできて何をやっているんだ。

音響が凄くいい。
てかめちゃめちゃ音響が凄くいい。

ヘッドフォンとか備え付けられてなかったし、ヘッドフォンつけろの注意書もなかったので普通に聞いてました。

男はこんな素敵な娯楽を味わっているのか。

こんな素敵な環境でオ○ニーできたら最高だろうな。と少し思った。

ちなみに私はもうアウェー感が半端なかったので、
オ○ニーどころではなかった。

そして、男の聖域に侵入してごめんなさい。

問題は帰りだ。私は、廊下で誰かの足音が聞こえるたびにビクッと身を震わせた。

行きはよいよい帰りはこわい。廊下に人がいないのを確認してサッと受付までいってかご渡して逃げるように帰った。

さようなら。私のDVD試写室。